サラリーマンやOLが週末を利用して
野菜づくりなどの農業を始めてみたい!
このようなニーズが高まる一方で、



この記事では、
そのような悩みにお答えします。
管理人が栽培した野菜たち
「週末農業を始めたいけど、水やりとか栽培の手間がよく分からない。。。」
そんな悩みをもつあなたのために、
- 野菜栽培に水やりが必要な理由
- 正しい水やりの仕方
- 収穫までに必要な作業の流れ
について解説します。
一般的には
「毎日のように、野菜に水やりしないとうまく育たないのでは?」
このように考える人が多いと思うのですが、
水やりを全くしないのも、し過ぎてしまうのもダメで、正しい水やりの仕方があります。

水やり以外にも手間はかかりますが、週末の作業だけでも問題なく野菜は育ちますので、
ぜひとも週末農業にチャレンジしましょう!
※週末農業の始め方は、【週末農業の始め方】農園選びから副業として稼ぐまでのSTEPを詳しく解説 にて詳しくご紹介しています。
野菜に水やりが必要な理由
野菜に水やりが必要なのはなぜ?
光合成に水が必要だからです。
小学校の理科で習った光合成!

このように光合成には「水」が必要なので、
野菜栽培には「水」つまり「水やり」が欠かせないのです!

水やりが必要なときとは?
野菜づくりにおいて、水やりが必要とされているのは
- 植え付けのとき
- 種まきのとき
露地栽培であれば、このとき以外は基本的に水やりの必要はありません。
※露地栽培
屋外(露天)の畑で栽培することを露地栽培と言います。
植え付けのとき
苗を畑に植えつけるときに、
水やりは必要です!
苗で植えつけるときには、
根っこが定着するまでは、しっかり水やりしないと枯れてしまいます。


種まきのとき
畑に種をまくときにも、
水やりは必要です!


発芽スイッチが入っても、発芽するまでの間に水分が切れてしまうと枯れるので
種まきのときの水やりは、たっぷりとしてあげましょう!
正しい水やりの仕方
水やりは
全くしないのも、やり過ぎるのもNGです!

水のやり過ぎの弊害
露地栽培の場合、
地下40~50cmの土は硬くなっているので、水が溜まりやすくなっています。

なので、水やりしなかった場合は、
地下40~50cmの深い層へと根っこを伸ばしていくので丈夫な野菜になります。

逆に、水やりし過ぎてしまうと、土の表面しか濡れていないため
根っこも表面にしか張らなくなり、丈夫な野菜に育たないという弊害があります。
露地栽培の場合は、先ほど説明した
- 植え付けのとき
- 種まきのとき
これ以外は、自然の雨に任せて
極力水やりしないで育てた方が丈夫で大きな野菜に育ちます。

水分吸収のサイクル
野菜を栽培するときの、土への水分供給のサイクルは、
- 土中水分が切れて土が乾燥する
- 乾燥土中に空気が入りやすくなる
(根っこが空気を吸収する) - 雨で土が濡れ根っこが水分を吸収
- 日照りで土中水分量が減ってくる
- →1へ
このように、水分と空気を吸収しながら野菜は育っていくので、
- 水をやり過ぎると
空気が取り込めなくなる - 乾燥し過ぎると
水分が取り込めなくなる
そこで、水分をやる目安としては、
日照り続きで、表面がカラカラに乾燥した状態になったら水やりしましょう!
カラカラに乾燥した土
そこそこ湿った土

※マルチとは、下の写真のような「黒いビニールシート」です。
水やり重要度別に野菜を分類
野菜の種類によって、水やりの重要度は異なりますので、
水やりの重要度別に、いろいろな野菜を分類してみました。
- 発芽まで十分な水やりが必要な野菜
- 雨任せにしてよい野菜
- 収穫まで適度に水やりが必要な野菜
発芽まで十分な水やりが必要な野菜
- ニンジン
- 春菊
いずれも発芽しにくい野菜で
特にニンジンは発芽するまで水を切らさないように毎日の水やりが必要です。


雨任せにしてよい野菜
- ブロッコリー
- キャベツ
- 白菜
- カリフラワー
- 大根
- かぶ
- トマト
- インゲン
- 葉物野菜
これらの野菜は「雨まかせ」の水やりレベルでOKです。


雨任せでも立派なキャベツが育ちます
上の写真は管理人の畑で実際に育てた収穫前のキャベツです!
収穫まで適度に水やりが必要な野菜
- キュウリ
- ナス
- ピーマン
- 里芋
そこまで神経質になる必要はありませんが、
上記の4つの野菜は、収穫まで適度な水やりが必要です。


収穫までに必要な作業の流れ
水やり以外にも野菜づくりには色々な手間がかかります。
育てる野菜によって異なりますが、
ここでは収穫までの主な作業の流れをまとめてみました。
- 耕して畝を作る
- マルチを張る
- 種まき・植え付けをする
- 間引き・追肥をする
- 収穫する
耕して畝を作る
畑の土は放置していると、カチカチに固まってしまうので、
まずは鍬(クワ)でしっかり耕すことから野菜づくりは始まります。

そのあと、栽培しやすいように畝(うね)と呼ばれる小高い丘を作ります。

マルチを張る
畝の上にマルチと呼ばれる黒いビニールシートを張ります。
マルチには、地温を上げたり、保湿したり、防虫などの効果があります。

種まき・植え付けをする
ここまで出来たら、次は
種まき、または苗の植え付けです。
ここで注意すべきは繰り返しとなりますが
しっかりと水やりをしましょう!


間引き・追肥をする
種まきや植え付けが終わったら、しばらくは特にやることがありませんが、
苗が大きくなってきたら、間引きや追肥などの作業が必要です。
種は密集して植えると発芽しやすく、育ちやすくなるのですが、
そのまま育てると実が小さくなるので、ある程度大きくなったら間引きをします。


間引きしたニンジン
間引き以外にも、野菜づくりに大切な作業として「追肥」があります。
野菜によってその頻度は異なりますが、
一般的には収穫までに、1~2回の追肥をすることが多いです。
収穫する
ここまで追わったら、後はタイミングを見計らって収穫するだけです。
野菜は大きくなりすぎてしまうと、味も落ちてくるので
ちょっと小さめかな?と思うぐらいで収穫するのがおすすめです。


まとめ
畑での野菜づくりは「水やりが大変!」という印象が強いのですが、実は
種まきと苗の植え付け以外、ほとんど水やりの必要がありません。
水やり以外の農作業も、そこそこ手間はかかりますが、
週末の農作業だけでも、十分に畑での野菜づくりは楽しめます!

